関係者が明かす、歴代ゼクシオの秘密

第6回 さらなる改善点を追求して、残された飛びへの進化の余地を発見。心地よい打球音にさらに磨きをかけた6代目


完成度が高いと言われた前モデルから、さらに進化した6代目ゼクシオドライバー
 完成度が高いとの高評価だった5代目ゼクシオ。この前モデルの発売直後から、6代目ゼクシオ開発の動きは始まっていた。とはいっても、最高の完成度を目指して作られた前モデルに進化の余地は残っていたのだろうか?

 前モデル発売直後から、ユーザーの声を集め、自ら改善点を探り出し、さらなる進化を求めて日夜研究を重ねてきた開発担当の杉本靖司は次のように話している。「『初速』、『打ち出し角』、『スピン量』が“飛びの三要素”と呼ばれていますが、詳細に分析した結果、『打ち出し角』だけは改善できるという結論に達しました。逆に言うと、他の二点は改善できないほど完璧だったのです』」。

 マニアックなまでの進化へのこだわりは杉本だけではない。「打球音にも気を遣いました。心地良い打球音が良いスイングに結びつくという信念から、サウンドリブにもさらなる工夫を凝らしたのです」。商品開発担当の川見洋史のいうサウンドリブとは、ソール内部に取り付けられた高さ5ミリ、幅1ミリの長いリブのことを指す。このミリ単位の“仕掛け”が、心地良い打球音を実現する要となるのだ。

 細部に渡るこだわりはデザインにも取り入れられている。ヘッドを太陽光に反射させると、美しいグラデーションが浮かびあがる。しかもヘッドの形状に合わせて微妙に弓状の模様になっている。こうしたデザインに行きついたのもユーザーの声も参考にしているとデザイン企画担当(当時)の角屋眞実子は言う。

 このような多くの関係者によるこだわりと情熱が、さらなる進化を実現。2009年12月に「新・ゼクシオ」として発売された6代目ゼクシオを、2010年のナンバー1ヒットへと導いたのだった。